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2017-11

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原点 - 2012.07.24 Tue

長文になります。


高校二年生に始まった恋のお話。
最悪のストーリー。でも自分にとって、なくてはならなかった過去。


あの頃は自分が大好きだった。運動、勉強も人並み以上にでき、ケンカじゃ負けた事がない。
女子からの告白もちらほら。変人だらけのグループのリーダー格。
きっと、自分には何でもできる と、ただ根拠もなく信じていた。
自信に満ち溢れていた。子供ってそういうものなのかもしれない。



自分の育った環境は、両親共に仲がよく家族皆仲が良かった。
好き という気持ちに終わりが来る事を疑った事がなく、それゆえに
最初に付き合った人と、きっと自分は結婚して幸せな家庭を作るんだろうな 
とただ思って疑わなかった。


そんな俺に初めて彼女ができた。
名前は麻衣という。

実は会ったこともないのにメールでの文字のやり取りと、1日数時間に及ぶ電話で恋人になった。


あるネット上のあるサイトで知り合い、なんとなく気に入られ興味本位で写真を交換すると、
とても可愛い子である事が分かった。
聡に会ってみたい といわれたが、俺は拒否をした。ネットはネットだろ と。


後から知ったのだが、俺の「興味ないね」 的な返しにカチンときて、惚れさせてやる! と誓ったらしい。
今までに、自分の写真を見せて会おう と誘い、誘いに乗らなかった男は俺が初めてだったという。
そもそも、そんな空気を感じ取ったから会いたいと思わなかったのだが。小悪魔 てやつだね。


麻衣は俺と電話をしたがった。
俺は電話が苦手だった。相手の顔をみずに沈黙が続くと息が詰まる。
当時、携帯電話 が流行り始めで電話ブームだった事もあり、
俺は電話苦手 を克服する為に麻衣を利用してやろう と考えた。

基本的に電話は麻衣がかけてきてくれた。
(兄の会社の携帯だ といっていた。通話料は恐ろしい事になっていたに違いない)

俺は沈黙が嫌で一方的にただ過去の笑い話をし続けた。
麻衣のケラケラ笑う反応みてると喋ってるこっちも楽しくなる。
そうして、毎日毎日ひたすら笑い話をし続けた。
俺を知ってる人は分かると思うが、俺は笑った記憶、楽しかった記憶はいつまでも覚えている。
ネタの宝庫(笑)


しかし、あれだけ喋ればさすがにネタが尽きる。
麻衣がニヤニヤしながら、「聡も、ついにネタ切れかな~?」 と言った。
うん、そう。さすがにもう何もでてこない。困ったな、喋る事がなくなるじゃないか。

その時麻衣が楽しそうにいった
「よし。これでやっと、素の聡とお話ができるね」


きっとこれが麻衣を好きになった瞬間だったと思う。(ついでに、電話も)


それから色んなお話をした。俺は家族が大好きな事。サルを飼っている事。流行に疎い事。恋愛観。
麻衣は父とうまくいっていない事。バスケが大好きな事。胸が大きいのが自慢な事。家庭教師が気持ち悪い事。
お互いを知り、どんどん惹かれていった。

告白は麻衣の方からだった。
俺は、せめて会ってみてから と思っていたんだが・・
好きなものは好きだった。フライング気味だけど付き合う事にした。
一週間後の日曜日にデートの約束をした。場所は上野動物園。
会った事のない恋人との一週間は、ただ妄想を膨らませた。
俺はきっと、麻衣が運命の人だと思った。いつか結婚したい と。根拠もなく、きっとそうなる と信じて疑わなかった。
麻衣は「聡とは運命的なものを感じているけど、先のことは分からないよ。今は誰よりも好き。それでいいじゃない」
といった。麻衣にとって俺は5人目の彼氏。俺よりずっと、大人だった。


1週間の電話だけの恋人関係がただ幸せだった。
そんな幸せよりがちっぽけにに思えるくらいきっと幸せな初デートの日がついにきた。


しかし初めて会うはずだった初めての彼女は、
デート当日、姿を見せる事はなく、その日から音信不通となった。



天国から地獄に真っ逆さまに落ちた日々が始まった。

夢じゃないはず。だってメールも電話番号もちゃんと履歴に残っている。
ただ、その番号はいつかけても「電波が届かないか電源が入っていないため」と返されるのだ。
何も分からないけど、1つだけ願っていた事は「どこかで元気で居てほしい」という事だった。


一週間ほどたった時、突然公衆電話からの着信があった。麻衣だった。
いつも元気だった彼女は気落ちした声で「ごめんなさい」といった。

何があったのか尋ねたると、デートの前の晩に父と大喧嘩をした という事だった。

携帯を取り上げられ、パソコンを取り上げられ、半外出禁止になった。
部活が終わる時間も帰宅にかかる時間も全部管理されている。
今も、ちょっとした隙をついて電話をしていてあまり長く話せない。
自分はまだ結局子供で、どんなに生意気いっても親に庇護されている存在だという事を思い知らされた。
「自分は無力だ」 と麻衣は言った。

なんでそんな大喧嘩をしたの? と尋ねると
「ずっと父に叱られてたの。毎日何時間も電話ばっかりして。勉強もろくにしないで。」


俺のせいだったんだ 言葉を失った。父と上手くいっていない事は知っていた。
電話の向こう側から、もうやめにしなさい と怒鳴り声が聞こえてきた事もあった。
それでも俺は、ただ自分の幸せを求めて麻衣とバカみたいに電話をし続けた。

もう一度、やり直したかった。自分達にできる恋を無理しない範囲でしたかった。
まだ、2人がお互いを好きなら・・きっとそれはできる。
「俺は今でも麻衣が好きだよ。」
うん・・ 申し訳無さそうに麻衣が返事をする。
あたしも好きだよ といういつもの返しがなかった。

「麻衣は俺の事、好きなのかな」と尋ねると
「そういう言葉を軽々しく言えなくなった。自分の言葉に責任が持てない。
こんな状態になって、聡と恋愛ができるとは思えない。きっと悲しませるだけだから別れよう」といわれた。

カチンときた。

俺「そっか、そんな簡単に別れられる関係だったんだ。麻衣の気持ちはその程度だったんだね」


麻衣「好きじゃなかったら、会えないの分かってるのに聡の学校の校門でまってたりしてない!!」


この一言がどれほどショックだった事か。
人間としても、相手への思いも俺は麻衣に負けた。

麻衣が消えた後の一週間、ただただ悩んで苦しんだ。友達に相談して話を聞いてもらった。
だけども・・ 何もしていなかった。うずくまっていただけ。
本気で好きだった人に対して、本当に何もしていなかった。
運命の人だの祖父からもらった行動力だの、自分が恥ずかしい。。
麻衣が自分を無力 というのなら、俺にはいったい何があるのだろうか。

こんな形で終わらせたくなかった。本気で好きになった人と一度でいいから会いたかった。
無理しない範囲で といい、また数日後会う約束をした。

結局、約束の場所に麻衣が来ることはなかった。

連絡もそれ以降なく、麻衣にかけた電話が「この電話番号は現在使われておりません」に変わった約一ヶ月後、
この恋愛の終わりを理解した。






麻衣が居なくなって二ヶ月が経った頃、俺は精神的にかなり参って居た。
生まれて初めて胃に穴があいた。

このままウジウジしてても仕方ない と思い
新しい出会いに積極的でいよう と考え始めていた。
大失恋で心にぽっかり空いた穴を、大至急埋めたかったのかもしれない。

人生にモテ期というものがあるなら、自分にとってはこの時期だったように思える。
一ヶ月で五人の女性から告白をうけた。


聡くんのファンだ と言ってくれた、仲間の中でも一番人気の明るく、可愛い子と付き合う事にした。
愛ちゃんという名前の子だった。

きっと、この子となら新しい恋が始められる。


初デートは今は潰れてしまった人工スキー場、千葉県のザウス。
真夏にスキーができる施設だ。
二人でスキーを楽しんだ後、船橋のララポートを歩いていた。
初めて女の子と手をつないだ時、俺が感じたのは違和感 だった。


俺が繋ぎたかった手はこの手ではなかった。
俺が本気で別の人との未来を目指そうとしたのは、つい二ヶ月前の事。昨日の事のように思い出せる。

それで気付いた。
何も終わりにできていなかったのだ。尻切れトンボのような恋がまだフワフワと飛んでいた。
違和感の正体に気づいた時、俺は自分をゴミだと思った。


自分への憎悪が次々とこみ上げてきた。

愛と付き合うことを承諾した時に言った、「俺が幸せにしてあげる」 という言葉の軽さに嫌気がさした。

勝手に弱って、甘えて、恋だと勘違いさせて振ってしまった女友達。少しでもモテて喜んでいた自分が最低だった。

居なくなった麻衣に対して、運命の人は結局こうなる運命だった と、何もせず納得していた自分が格好悪かった。

何も考えず、ただ根拠のない自信だけ溢れていて、結局自分の一番大切な物にすら何もできない自分を、全否定したかった。



愛に別れを告げた。


大好きだった自分が大嫌いになった。すると、楽しかった毎日が急につまらなくなった。
生きている意味さえよく分からなくなってきた。
ウジウジしている自分も嫌い。弱い自分も嫌い。
死のうか。でも、死ぬ前にせめて自分のやれる事をやってみようかな。


自分に出来る事 自分がしなきゃいけない事。それは麻衣との決別だ と考えた。
自分の持ってる情報を考えた。麻衣の名前、学校、クラス名を知っている。
麻衣の学校の文化祭まであと一ヶ月もない事に気付いた。

はっきりいって、向こうからしてみれば反則だろ と批難されて仕方がない行為。
新しい彼氏だっているかもしれない。
けれども俺は、自分がまた歩き出す為に。大好きだった人とお別れする為に。
「短い間だったけれども、有難う。さようなら」 という言葉を投げつけようと、
会った事もない元カノの学校の文化祭に乗り込んだ。




麻衣の教室の前につき、クラスメイトらしき女性に話しかけた。
俺「すいません。○○麻衣さんを呼んでもらえますか。」
女性「はい・・? ○○麻衣さん?うちのクラスにはいませんよ。」

その子の友達が複数人集まってきた。 
「○○麻衣って、うちのクラス・・というか、うちの学年にも居ないと思いますよ。」
「オリンピック選手の名前じゃなかったっけ、それ」
「その子、携帯もってないんですか?」


その後のやりとりはよく覚えてない、ただ、あの子達が俺を見る目が嫌で嫌で、逃げるように立ち去った。

こんなに頭が真っ白な状態でも、足は自然に家に向かって歩くんだな
っと思ったのは覚えている。



それから、時間をかけてゆっくりと整理していった。

きっと麻衣は、俺に対して大きな嘘をついていた。
それが名前なのか、学年なのか、学校なのかは分からない。
でもきっと、その嘘は重荷になって・・本当の恋愛がスタートする前に逃げ出したのではないか。

あくまでも俺の妄想である。事実は確認のしようがないから。
ただ・・ 好きでもない相手と、毎日数時間におよぶ電話など出来ないのだ。
きっと、お互いの気持ちは本物だった。それだけは真実だと信じている。




俺は今回の件で何を得たのか。何を失ったのかを考える。


自分で死ぬほど悩み、行動し、結果は・・自分の望むものではなかったけれど、
それでも、何かを得ようともがき、実行できた自分は
今までにない自分だった。
こいつとなら、この先、生きていける。

今までの自分を全否定した代償は大きく、本来満ち溢れていた自信 というものを根こそぎ無くしたのだけれど。
これから創り上げる自分はいつか自分自身になると信じた。



運命 という言葉が嫌いになった。
上手くいってる時はノせる為に使い、上手くいかなくなったら諦める為に使う。
いつ裏切るかよくわからない運命なんて信じてたら、頭も足も鈍るだけだ。

最初から決まってるものなんてない。
全ては自分の経験不足、判断不足が招いた事だ。
もし、仮に運命があったとしても、そんなものに自分の大切な人を委ねない。
勝手にどんどん変わってく心も環境も・・・
自分の行動、判断でなんとかできるような男になってやる。



女性全般が苦手になった。麻衣のクラスの前にいた女子たちの目が忘れらない。



きっと自分は次の恋愛は、本当に心の底から好きな人とじゃないとできない。
次に付き合う人を、今度こそ一生幸せにしてやる。
好きという気持ちは化ける。俺なりに考えて、本当の好き を見破る方法を思いついた。
「幸せになって欲しい人」ではなく、「幸せにしたい人」を見つける事。


このルールを自分に決め、色々な事があったが6年経った後、ようやく次の恋を見つけることができた。
このお話はまた次の機会にでも。

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● COMMENT ●

みんないろんな思いがあって生きているんだね。自分が病んでる時って、
なんで自分ばっかりって、自分のことしか考えられないけど、こうやって人の過去をみると
自分だけじゃないんだなって安心する。私だけじゃないんだなって思える。

自分が幸せにしたい人に出会えたみたいでよかったね。この話も期待してるよ!

まいちん、コメントどうもありがとう^^

悩まない人間は居ないよ。起きたことの大小じゃなく・・・
自分にとって大切なものを失う瞬間って必ずくるから。
その時は痛みしか気づかないかもしれないけど、その痛みを知ってるから紡げる行動があって、言葉がある。
それで救える、大切な人がいる。だから、目を背けるんじゃなくて時々振り返るの。

幸せにしたい人は・・ 結局別れちゃったんだけどね。今彼女おらんしww
でも、目一杯頑張ったからそれでいいんだ。

久し振りに覗きに来たら、けきょの不安定な感じがひしひしと…(笑)
何かあった?

いつでもメールして?

とこちゃ、どうもありがとう^^
鋭いなぁ。少し不安定でした。笑
ちょっと色々あって、自分を知ってもらわないと理解されないんだろうな て思って書いたの。

とこちゃは自分のことで色々辛いはずなのに、どうもありがとね。また楽しいお話をしましょう♪


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